車輌の修理に保険を使うと損をすることになる

ホンダの販売店に行ったとき、店頭に並んでいるN-BOXの値段を聞いてみたらグレードによっては200万円近くになるので驚いた記憶があります。

5ナンバーのコンパクトカーより高価な軽自動車なんて今では珍しくもなんともありません。

中古車ならそこまでする必要はないのかもしれませんが、新車をローンで購入した場合などはやはり軽自動車でも事故に備えて車両保険を付ける必要があるのかも知れません。

ところが、車両保険というのは車の任意保険の中でもとても保険料が高くなる保険です。

保険会社によっては車両保険を追加するだけで倍近くの保険料になる場合もあります。

ところで、せっかく付けた車両保険なのに場合によっては保険を使うとかえって損をしてしまうこともあるということをご存知でしたか?

従来でも、例えばちょっとしたこすり傷や凹みなど数万円程度の修理費用に保険金を使おうとすれば、ディーラーの担当者などから「保険を使うと事故があったことになり次の更新から3等級ダウンになり保険料が高くなります。この程度なら自費で修理した方がお得ですよ。」などと言われたものです。

はじめは「一体何のために保険料を払っているんだ」と騙されたような気持ちになったものでしたが、冷静に考えてみると確かにそのとおりなのです。

特に2013年の自動車保険の改定で「事故有等級」が導入され、事故による等級ダウンのペナルティーが大幅に厳しくなってからは、この傾向は一層はっきりしてきました。

かつては5万円程度までの修理なら保険を使わないほうがいいなどと言われていたものですが、今ではその境界線が10万円程度になっていると言われます。

実際に簡単な試算をしてみたことがあるのですが、事故有等級での等級ダウンが3年間続くだけでなく等級アップの遅れが20等級に達するまで続くので、16等級の方の場合でも保険料アップの影響額は11万円を超えてしまいました。

何のことはない、車輌保険というのは「10万円程度までの小口の修理なら保険でなく自費でやってください」といっているようなものです。

ですから、車両保険をつけるときに注意しなければならないのは、少なくとも10万円の免責金額をセットするべきだということです。

免責金額無しだと確かにどんな小額の修理でも車両保険を使えるようになりますが、その分高い保険料を支払ってもいざという時に保険を使えないのですから無意味です。

「免責5万円」などという中途半端なことをせず、はじめから「10万円までは自費でやる」という前提で免責金額は少なくとも10万円にするべきだと思います。

事故有等級などの改定で「こまごました修理には車両保険を使って欲しくない」という損保業界の意向がはっきりしてきたような気がします。

加入者の方も「車両保険を付けて修理のときに出費が避けられる」といった感覚は捨て去らなければならないということなのでしょう。

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